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設立の意図

 高度情報化社会は急速に進歩し、ネット上の仮想空間は、現実社会と密接に関わりながら、新たな社会として成立しようとしています。  この流れは、社会や経済に大きく変化をもたらそうとしていますが、その核心は「コミュニケーション」の変革にあります。時間や空間を超越したコミュニケーションの可能性が様々な分野で追求されています。 

 人と人との関わりのあり方がこれまでとは全く違う関係として成立しうる可能性がもたらされたのです。  このような流れの中で、最も大きく変化する可能性に満ちた分野は「教育」だと考えます。「学校」「教室」「教科書」など、これまで教育の根幹をなしていた具体物のあり方にまで大きな変革がもたらされることとなるでしょう。既に現在も、デジタルコンテンツによる教材の使用やe-ラーニングによる講座の開講、調べ学習におけるHP閲覧やパワーポイントを用いたプレゼンテーションの学習と様々な学習の変化をもたらしています。

  しかしながら、一方で教育に関する資料や実践レベルでの情報は十分に共有されているとは言えません。個人レベルでの途方もない苦労の結果がわずかながらにネット上に記されているに過ぎません。HPが手軽に作成できるようになった現在、多くの教育にたずさわる人々が自らの知見をネット上に提示していますが、その努力とは裏腹に、情報の偏り、利用の不便さ、双方向型のコミュニケーションの不成立が問題点として挙げられます。

 日本全国どこで教師をしていても、ネットを通じて豊かな情報が手に入り、それを授業の豊かさに結びつけて欲しいと考えます。また、教師としての長い歩みに寄り添える研修制度を安価で供給すること、多くの学習者に向けてその学習意欲を満たすような講座の提供、保護者に対して教育に関する知見を分かりやすく提供することができる総合情報研究所を設立することが、現在の教育には必要であると考えます。  

 また、加えて現代の公教育の崩壊、そしてそれを助長するかのような教育の産業化が、親や子供たちにかけている負担は非常に大きいのです。お金のある人の子供が進学塾や学習塾に高いお金を払って学習効果を得る、一方でそうでない家庭の子供は崩壊の進む公教育の中で十分な教育効果を得られずにいる。さらに悪いことに、そういった場所で詰め込みの教育を受けても、勉強が好きになるとは思えないし、大学での教育に必要な力が十分に付いていないことの方が多いといわざるを得ません。  

 勉強は高いお金を払ってするものではないのです。もし仮に、この研究所の提案する学習で同様以上の学習効果が得られるとするならば、その余ったお金で何冊もの実際に必要なことが学べる書籍を買うことができるし、豊かな経験をすることもできるのではないでしょうか。  少なくともこの研究所に所属するすべての研究者は、教科書の作成に携わったり、学校の教師を育成する仕事に携わったり,大学入試問題を作成する仕事に携わったりしている国語教育の専門家であることは間違いのないことです。そしてそれ以上に、国語教育の研究に専念する優秀な研究者であることもいうまでもありません。  

 そういった研究者の研究成果を広く教育に携わる人々、教育を受けている人々にわかりやすく公開し利用していただけるシステムの構築が本研究所の目的の第一であることをここに記します。

研究所について

代表者

松友一雄(福井大学 教育地域科学部 准教授)

部門

  1.  ①教育情報部門
  2.  ②教材開発部門
  3.  ③研究開発部門
  4.  ④教育研修部門
  5.  ⑤教育実践支援部門

 

リンクについて

  1.  本サイトへのリンクは、基本的にフリーとしていますが、リンクされる場合本研究所へご一報ください。

会員登録

趣旨

①授業作りの基礎的・基本的力量形成に役立つ講座を会員を中心とした対象者に向けて開催したい。

②メイルによる相談を気軽に行えるようなシステムを構築するため。

③実際の授業をデータベース化し共有することで、情報のみならず授業実践を共有することで日々の授業により役立つサイトを構築したい。

賛助会員

研究所の活動に賛同していただける方からは、年会費1000円を頂き、よりよい活動を実現するために使用させていただいております。研究所の趣旨にご賛同いただける方は会員登録の際に賛助会員として登録してください。あらためてご連絡差し上げます。